過去詩 〈 キミとボクのこと / 5篇目 〉
秋をとびこえて いっきに冬
今日もキミは外へとびだす
プーさんの毛糸の帽子が似合ってるね
キミの愛車は三輪車から自転車へバージョンUP
でもまだ上手にこげなくて、こわい坂があると遠回り
自転車になったら、ボクのヒヤヒヤ度もUP
調子にのるとスピード出すから
こっちはドキドキの連続
ピューっと寒い北風が吹くと
真っ赤な落ち葉がヒラヒラと舞う
落ち葉もりっぱなキミの遊び道具
かき集めたら、お店屋さんの ハイ!できあがり
「いらっしゃいませー、何にしますかぁ?」なんて言ってるキミ
「ヤキソバください、いくらですか?」って聞くと
落ち葉のヤキソバとお金もボクにくれるんだ
そんなお店、ホントにあったらいいな…
さあ、もうそろそろ帰らないかい?
もうずいぶん寒くなってきたよ
おうちであったかいミルクを飲んで
いっしょにホットケーキを作ろうよ
過去詩 〈 キミとボクのこと / 4篇目 〉
お気に入りのビデオを何度でも見るキミ
一日中 家にいる間は同じビデオが流れてる
よく 飽きないね
何がそんなにいいんだろう?
キミもそうだけど、つきあって見てるボクまで
セリフをおぼえちゃったよ
でも、いつかは飽きるのカナ
「見ようよ」って言っても「イヤ」っていう日が来るんだよね
で、久々にそのビデオを見つけたりなんかすると
ボクはきっとすごくなつかしく思って見たりするんだ
今はもう、うんざり… とかって思ってるのにね
今、うんざりとか大変とかイヤだとか思っているすべてが
あと何年かしたら、なつかしく大切な想い出に
変わっていくのだろう
それがわかっていても、同じビデオを見るって言われると
「えー、またぁ」ってつい言っちゃうんだよね
過去詩 〈 キミとボクのこと / 3篇目 〉
おやおや こまったね
反抗期ってやつかい
最近のキミは ぐずってばかり
ビデオみる
アイスたべる
くるまのる …
ボクを困らせることばかり言う
ボクはキミとおしゃべりができるのを
楽しみにまってたけど
今のキミには困っちゃうよ
ダメだよ
あとでね
ちょっとまって …
こんな答えしか言えないなんて
ああ、でもそんなキミがやっぱりうらやましい
思うこと全部そのままに言葉にできるなんて
ボクはキミの半分も本音を口にしていないよ
言葉にする前に頭の中で考えちゃって
心の中にしまっちゃうんだ
今のボクの心は言葉にしなかった思いで
あふれそうだよ