過去詩 〈 キミとボクのこと / 6篇目 ・終 〉
〈 キミとボクのこと 〉長々と書いてきましたが、これで最後です。
そしてたぶんあの頃のボクが一番強く思っていたのはこのこと。
自分に人を注意したり叱ったりする資格なんてあるのか、
今まで自分はそんなに高尚な生き方をしてきたのか、
自分は何一つ間違ったことはしていないのか、
いつもそう自問自答していました。
その相手がたとえ子供だとはいえ、
ただ先に生まれたというだけで、
ただ少しだけ長く生きているというだけで、
こんな風に注意したりしていいのか、と。
その答えは今も分からないままです。
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しつけってむずかしいね
ボクに人をしつける資格なんてあるのカナ
えらそうにキミを叱ったりしてるけど
ただキミの親っていうだけで
こんなふうに叱っていいのカナっていつも思うよ
でも、善悪の区別や危険なコトは大人が教えなきゃ
わからないもんね
今日もキミはスケーターで道路へ飛び出す
何度 言ったことか
止まって
飛び出しちゃダメ
あぶないよ
キミは聞いちゃいないんだ
それでヒヤッとしたこともしばしば
せめて危ない道を渡るときはボクと手をつないでね
約束だよ
ボクはキミのことが本当に大切なんだから